メルマガを配信したのに、反応がない。次はどこを変えればいいのか分からないまま、とりあえず件名を変えてみる——そんな状態になっていないでしょうか。
この記事では、売れなかったときにどこから確認すればよいかを順番に整理します。
なお、この順番で確認すれば必ず売れるようになる、という話ではありません。感覚で変えていく状態から、「ここまでは問題なさそう」「ここが怪しい」と切り分けられる状態に移ることが目的です。
その前に:売れない理由は、メルマガの外にあることもあります
メルマガの反応が悪いとき、原因がメルマガそのものにあるとは限りません。
- 商品ページ側で、購入をためらう理由が生まれているかもしれません
- そもそも、その時期にその商品を必要としている人が少ないのかもしれません
- 在庫や価格の条件が、以前と変わっているのかもしれません
文章だけを何度も書き直しても、原因が別の場所にあれば結果は変わりません。だからこそ、順番に確認していくことに意味があります。
前提:配信結果の数字は見られますか
確認を始める前に、1つだけ前提があります。
配信したメールについて、次の2つの数字が見られるかどうかです。
- 何人が開いたか(開封数)
- リンクが何回押されたか(クリック数)
この2つが見られないと、これから説明する確認作業のほとんどができません。「届いていないのか」「開かれていないのか」「押されていないのか」を、区別する手がかりがなくなるためです。
もし今の配信方法でこれらの数字が確認できない場合は、まず数字が見られる状態にすることが先になります。(メール配信サービスの選び方については、別の記事で整理する予定です。)
逆に、数字が見られているなら、そのまま次へ進んでください。
手順1 そもそも、メールは届いていますか
最初に確認するのは、相手の受信箱に届いているかです。
まず、送信件数と配信エラー件数を見ることです。配信サービスによっては「エラー」「バウンス」といった名前で、送れなかった件数が表示されます。
ただし、エラーが出ていないからといって、通常の受信箱に届いたとは限りません。 配信サービス側では「送信できた」と記録されていても、受信側で迷惑メールフォルダに振り分けられている場合があるためです。
届いていない場合に考えられること
- 宛先のメールアドレスが、すでに使われていない
- 迷惑メールフォルダに入っている
迷惑メールフォルダに入ると、読まれにくくなり、開封やクリックが減る可能性があります。 文章を直しても改善しにくい部分です。
迷惑メール扱いは、文章だけの問題ではありません
迷惑メールと判定されるかどうかには、送信元の技術的な設定も関わります。
たとえばGmail宛の場合、Googleはすべての送信者に対して、SPFまたはDKIMというメール認証の設定、TLS接続の使用、迷惑メール率を0.3%未満に保つことなどを求めています(Google公式「メール送信者のガイドライン」、2026年7月26日確認)。
SPF・DKIMとは、「このメールは、名乗っているとおりの送信元から送られたものです」と証明するための設定です。名前は難しいですが、多くの配信サービスに設定手順が用意されています。
基準は受信側のサービスごとに異なり、文章の書き方だけではどうにもならない領域です。設定については、配信サービスのヘルプやサポートに確認するのが確実です。
ここで確認したいこと
- 届かなかった件数が、前回と比べて急に増えていないか
- 自分宛にもテスト配信して、迷惑メールフォルダに入っていないか
自分のアドレスを1つ、配信リストに入れておくと、毎回この確認ができます。
手順2 件名で開かれていますか
届いているのに開かれていないなら、件名と差出人名を見ます。
読者が受信箱で目にしているのは、基本的にこの2つだけです。本文をどれだけ丁寧に書いても、ここで止まっていれば読まれません。
確認したいこと
- 件名を見て、中に何が書いてあるか想像できるか
- 差出人名が、誰から届いたか分かる表示になっているか
- スマートフォンで見たときに、件名が途中で切れていないか
件名は、受信箱の一覧では最後まで表示されないことがあります。大事な言葉を後半に置くと、見えないまま判断されてしまいます。
開封の数字は、実際とずれることがあります
配信サービスによっては、メールに埋め込んだ非常に小さな画像が読み込まれたときに「開封」として記録する仕組みが使われます。
そのため、受信側で画像が表示されない設定になっていると実際より少なく記録され、逆にセキュリティのしくみが自動で読み込むと実際より多く記録されることがあります(Benchmark Email 公式ヘルプ、2026年7月26日確認。仕組みはサービスによって異なる可能性があるため、お使いのサービスのヘルプもご確認ください)。
つまり、開封数は「だいたいの傾向」として見る数字です。1回の配信の数字だけで判断せず、何回かの変化を見るほうが確かです。
手順3 本文のリンクは押されていますか
開かれているのにクリックがないなら、本文の中身を見ます。
確認したいこと
- リンクを実際に押して、正しいページが開くか
- リンクが本文のどこにあるか(下の方だけになっていないか)
- リンクの前に、押す理由が書かれているか
- 「詳しくはこちら」だけになっていないか(何の詳細か分からない)
- 1通の中でリンクが多すぎて、どれを押せばよいか分からなくなっていないか
1つ目は、配信前に必ず確認しておきたい項目です。リンクの貼り間違いや、URLの入力ミスは、送ってしまってからでは直せません。
リンクの置き場所
リンクを本文の終わりにだけ置いているケースがありますが、最後まで読む人ばかりではありません。 読み飛ばす人を前提に、早い段階に1つ、最後にもう1つという置き方をすると、途中で離れた人にも押す機会が残ります。
スマートフォンでの見え方
パソコンで作ったときは自然に見えても、スマートフォンでは文章が長すぎたり、リンクが押しにくかったりすることがあります。配信前に、自分のスマートフォンでテスト受信して読んでみるのが確実です。
手順4 遷移先のページで止まっていませんか
リンクは押されているのに買われていない場合、メールではなく遷移先のページを見ます。
ここまで来ていれば、メール側の役割はある程度果たせています。この状態でメールの文章を直しても、改善につながりにくい場所です。
確認したいこと
- リンク先が、紹介した商品のページになっているか(トップページに飛んでいないか)
- メールで書いた内容と、ページに書いてある内容が食い違っていないか
- 価格や送料の条件が、メールとページで一致しているか
- スマートフォンで見たときに、購入ボタンまでたどり着けるか
- 在庫切れや販売終了になっていないか
メールとページの「つなぎ目」
メールで「今週だけ」と書いたのに、ページにその記載がない。メールで強調した特徴が、ページでは目立たない場所にある。こうしたつなぎ目のずれは、送った側は気づきにくく、受け取った側は迷います。
配信前に、メールとページを並べて見比べると防げます。
手順5 商品・価格・時期・相手は合っていましたか
ここまで確認して問題が見つからない場合、メールの作り方ではなく、企画そのものを見ます。
確認したいこと
- その商品を、今、必要としている人に送れているか
- 価格の条件が、以前より不利になっていないか
- 送った時期(季節・曜日・時間帯)は、その商品に合っていたか
- 配信先の人たちは、その商品に関心を持ちそうな人だったか
いちばん見落としやすいところ
メールの文章は、書き直せばすぐ変えられます。だから、つい文章から直したくなります。
しかし、そもそも必要としていない人に送っていた場合は、文章を変えても反応が出にくいままです。
「誰に送ったか」は記録に残っていることが多いので、配信先を確認するところまで含めて振り返ると、原因の切り分けが進みます。
手順6 次回の配信に引き継ぐ
最後に、次の配信に何を引き継ぐかを決めます。
主要な変更点は、可能な範囲で1つに絞る
件名も、リンクの位置も、送る時間も、全部同時に変えたくなります。ただし同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。
可能な範囲で、主要な変更点を1つに絞ると、結果が出たときに理由が分かります。
ただし、誤った情報やリンク切れが見つかった場合は、他の変更と同時であってもすぐに直してください。 検証のために間違いを残す必要はありません。
記録に残しておくとよいこと
配信のたびに、次の3つだけメモしておくと、後から振り返れます。
- 何を変えたか
- 何を狙って変えたか
- 結果はどうだったか
数字そのものより、「変えたこと」と「結果」がつながって残っていることが役に立ちます。
まとめ
売れなかったときは、次の順番で確認してみてください。
| 順番 | 確認する場所 | 見る手がかり |
|---|---|---|
| 1 | 届いているか | 配信エラーの件数、迷惑メールフォルダ |
| 2 | 開かれているか | 開封数、件名と差出人名 |
| 3 | 押されているか | クリック数、リンクの位置と書き方 |
| 4 | ページで止まっていないか | リンク先の内容、メールとの食い違い |
| 5 | 企画自体が合っていたか | 商品・価格・時期・配信先 |
| 6 | 次回に何を引き継ぐか | 主要な変更点を1つに絞る |
上から順に見ていくと、「ここまでは問題なさそう」という範囲が確定していきます。
すべてを確認しても原因がはっきりしないこともあります。その場合でも「メールの文章ではなさそうだ」と分かるだけで、次に手をつける場所が変わります。
変えた場所と結果を残しておけば、次の配信のときに使える材料が増えていきます。

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